2014-01-01から1年間の記事一覧
クリスマス関連その2。 もちろん、町はクリスマスソングで満ち満ちる訳だけれど、日本とやや違うのは、聖歌、キャロルがしっかり存在感を持っているということだろうか。 ということで、結構こちらではポピュラーであるにも関わらず、日本ではあまり親しま…
Flickr: ahenobarbus' Photostream クリスマスが近い。 その焦燥感と落ち着かない感じ、はおそらく日本にいるとよくわからない。 クリスマスに向けていかに早くから準備が始められているかも、多分、想像を絶するのではないかと思う。 12月の頭、クリスマス…
ヴィクトリアン・ローズ・テーラー28 宝石箱のひみつの鍵 集英社コバルト文庫 作者: 青木祐子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/04/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る コバルト文庫を開けてワーズワースの伝記をもとにした小説にぶちあ…
ブリテン諸島を舞台とした漫画をちょっと集めてみた。 自分用の備忘録。これから出会う度に増やしていきます。 とりあえず今回はあまりにもパラレルワールドっぽいもの、どうみてもイギリスなのだけれど架空の国の名前をあててあるものは外しました。 いわゆ…
おそらく昔、パジェントの調査を始めた頃から何度もであっているはずなのだが、今回ブラッドフォードパジェントについて本格的に調べ始めるまで気づかなかった小さな切手。どう見ても郵便切手ではないのだけれど、切手としか呼びようのないこれについて。 こ…
イギリスはガーデニングの国だと言われる。日本でしばしば言われる「イギリス風」ガーデンがどの程度イギリス風なのかはとりあえず横においておいて、今日はゲリラ・ガーデニングの話。 ゲリラ・ガーデニング。日本語ではあまりなじみがないかもしれない。私…
Picture from Mary Talbot's website. 漫画を勧められた。Sally Heathcote: Suffragetteという作品で文字通りサリーという名前のワーキングクラスの女性が婦人参政権運動に関わって行くその人生を描いた作品。実に3人の共作になる。Mary Talbotがリサーチを…
The Bloomsbury Cookbook: Recipes for Life, Love and Art 作者: Jans Ondaatje Rolls 出版社/メーカー: Thames & Hudson 発売日: 2014/04/22 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る 研究書ではない。普通の料理本ともちょっと違う。かならず…
『アナと雪の女王』(原題Frozen)について少し。 もう既に日本のブームは終わっているだろうし、こちらでのブームもずいぶん前だったのだが、何せ子供映画は息が長い。クリスマス商戦が始まった今、町を歩いていると否応なく微笑みかけてくるエルサとアナを…
スコットランド独立関連のニュースが静まった頃、(おそらくそれを意識してこのタイミングではあるのだろうけれど)日本では初めての外国人ヒロインを起用しての朝ドラ『マッサン』が始まった。日本のウィスキーについては家人が仕事をしていたこともあって…
スコットランド独立が否決された。 というわけで写真は我が家の本日の夕食。 缶詰なのが惜しいと言えば惜しいけれど、スコットランド料理のハギス、そしてお茶請けにスコットランド名物のタノックのティーケーキである。後者は「独立が達成されたらイングラ…
ずっと見たかったのだが、時間を取れずにいた Andrew Marr's Great Scots をようやく見ることが出来た。 独立の賛否を決める投票の前、この夏に3回にわたって放送されたドキュメンタリー番組でスコットランド文学の著名な人物3人を取り上げている。最初か…
スコットランド独立の是非を問う選挙が間近に迫っている。 これに関してはシノドスの久保山尚氏の記事が本当に的確だし、ブレイディみかこ氏の文章もその通り、なのであまり私が付け加えることもないのだけれど、とにかく、この件に関しては日本の報道にはや…
友人が近くに引っ越してくるので、引越祝いのプレゼントを試作する。今回はMeal in a jar「瓶の中のごはん」だ。 大きめの瓶に、乾物やスープストック、スパイスを綺麗につめて行き、水を加えて煮込むだけで一食が出来上がるようにする。ネット上には多くの…
Dandelion I by Nickki Tysoe タンポポの花の季節ももうとうにすぎたけれど、先日子供達がデイジーを摘んで似たようなことをやっていたので思い出した子供の遊び。 タンポポの花を摘み、片手で持ち、親指を花の下に添えて、'Polly had a dolly and its head …
今年に入ってからガーディアンが、何本かイギリスの歴史的な制度とも言える、名門寄宿学校を批判する記事を連続して出している。 寄宿学校はなぜリーダー養成に向いていないのか、であるとか、寄宿学校がいかにして子供の人間性を根本的に傷つけるか、といっ…
"Statue of Dame Julian" by Poliphilo - Own work. Licensed under CC0 via Wikimedia Commons. ノリッチのジュリアン(Julian of Norwich) という女性がいる。チョーサーの同時代人で、おそらく英語で本を書いたイギリスで最初の女性である。 "All shall …
ニコラス・ウィントンという人がいる。まだご存命の人で、29歳の時、チェコから600人を超えるユダヤ人の子供達をイギリスへ送る手はずを整えた人だ。 両親ともにキリスト教に改宗はしているものの、ユダヤ系で、株式関係のしごとで裕福だった彼は、イギリ…
さて、1931年のブラッドフォードパジェントは奇妙なパジェントだ。 というのも、大恐慌の真っ最中で、当時ブラッドフォードの富裕層の多くを占めていた織物業は軒並み苦戦していたし、倒産する業者も後を絶たなかったからで、1928年から1932年の間に、ブラッ…
Photo by Roger Blackwell 先週の木曜日はイギリス公機関のストライキだった。 緊縮財政の名の下に次から次へと公務員の給料がカットされているので、来るものが来たな、という感じではある。 折り悪く、我が家のある通りは木曜日が生ゴミの収集日で、当然の…
ずいぶん前に公表したことになるのだけれどブラッドフォードパジェントについて。 というか、まずはパジェントという演劇形態について少し解説を。 日本語ではページェント、のほうがなじみが深いかと思う。これは日本にこの形態の演劇を定着させようとした…
Photo: Jenny Downing "Sun Trap" 子供と一緒にイギリスに住んでいて増えるのが、子供らしい言い伝えや、まじない、童謡の類いの知識で、今日は散歩中、突然子供にキンポウゲを顎の下に当てられた。 「あ、ママの顎は黄色くならない。」 キンポウゲを顎の下…
2014年のツールドフランスはヨークシャーが出発点である。ので、この地域は浮き足立っている。 そもそもイギリス北部は経済的に圧倒的に南部に比べて弱い。地価も物価もおかげさまで安いが、給料も基本的には南部とは比べ物にならないほど安い。その上緊縮財…
というわけで、実はもうずいぶん前になるのだが、6月13日、金曜日にLife in the UKテストを受けて来た。よりによって13日の金曜日で験が悪いと言えばそうなのだが、幸い天気はよく、リーズまで電車でえっちらおっちら出かけて行った。 出かけて行って気…
写真はLife in the UK Official Study Guide, 2013 Edition (Life in the United Kingdom) より。 Life in the UK テストには文学と歴史のセクションがある。かつてはバーナード・クリックが書いた移民を歓迎する序文があったということだが、そんなものは第…
MOOC、Literature of the English Country House(シェフィールド大学提供)について。
イギリス永住権取得の為に必要なLife in the Ukテスト。まず第一回目としては「とりあえず、ハンドブックはそこそこわかりやすいイギリス社会の紹介になっているし、テストそのものにもポジティブな可能性はある」ということ。
1931年のブラッドフォードパジェントについて小文を書いたときに調査の段階で出会った回想録。1923年は著者の生まれた年だ。 紡績、織物と輸出に頼っていたブラッドフォードは30年代の不況にひどく打撃を受け、1928年から32年の間に400近い企業が倒産した…
Jack Monroeという料理人がいる。と書くのがちょっとはばかられるのは、彼女が料理本を書く人としてはちょっと異色だからで、プロの料理人でも、カリスマ主婦でもなく、レズビアンのシングルマザーで、第一義的にはおそらく社会運動家兼アルファブロガー、だ…
『トム・ブラウンの学校生活』『ナイチンゲール伝他一篇』風邪をひいた・・・のは実は三週間前であって、ごまかしながらのらりくらりしていたら、結果景気良く熱が上がって9度ちょっと。参っていたら義妹から「遊びにこない?」との打診。「風邪をうつして…