2015-01-01から1年間の記事一覧

サンタのプレゼントは靴下に入っている(そして私はそれが好きだ)

For My Expensive Little Things | Flickr - Photo Sharing! サンタのプレゼントはイギリスではしばしば靴下に入れられる。 「へえ、そんなの当然じゃない?」と思うかもしれないけれど、そんなことはなくて、たとえばアメリカや日本では「サンタさんのプレ…

花火の旬

Guy Fawkes Burning and Fireworks | Flickr - Photo Sharing! イギリスの花火の旬は11月だ。 そもそも花火の購入は非常に難しい国で、日本にいたときに夫が驚いていたのはコンビニで花火が買えること、小学生が手持ち花火を出来ることだった。 だから年間を…

ホーディング(汚部屋)、という病

『母は汚屋敷住人』という漫画がある。とにかく何もかもを溜め込む母親と同居した娘が、いかに家を掃除しようとして挫折したか、の一連の流れを描いたエッセイコミックだ。 これから買って読む人もいるかもしれないので中身にはあまり触れたくないが、途中で…

What if...

What If?: Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions (English Edition) 作者: Randall Munroe 出版社/メーカー: John Murray 発売日: 2014/09/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ホワット・イフ?:野球のボールを光速…

家事指南本

Just hanging:-) | Flickr - Photo Sharing! 家事の本は、ダイエット本とならんで、手を伸ばしてしまうジャンルだ。 別にそれで何かを変えようとするのではなく、お話を読むように読んでいるので、我が家自体はしっちゃかめっちゃかなままなのだが、そもそも…

菜食主義と政治と

Preparing Vegetable Stock | Flickr - Photo Sharing! 保守党は首相の大学時代の悪ふざけが暴露されて何かお祭りの様相を呈しているイギリスだけれど、それで労働党は、首相を叩いているのか、といえば、リーダーとなったジェレミー・コービンが、vヴィーガ…

子供に贈りたい洋書絵本

誕生日やクリスマス、プレゼントを贈る文化のあるこの国に住んでいると、しばしば何を贈るべきか悩むことになる。 これは「この本はプレゼントに良いな」と思った書籍、主に絵本のリスト。 誕生祝い Moby Dick (Cozy Classics) 作者: Jack Wang,Holman Wang …

筆記体の話

イギリスの「筆記体」と日本で習った「筆記体」そして、「筆記体ってまだ使われているの?」という疑問について。

ポラリ語のリバイバル

イギリスにはゲイの使う言語がある、という語られ方をすることが多い、ポラリ語(Polari)。 この国に住んでいる人間として(そして、以前はこの国の文化を語ることを生業としていた人間として)本当に最低限のことしか知らないけれど、ポラリ語は興味深い言語…

海藻を食べる

写真はこの夏行った北アイルランドで食べたパン。食べかけで失礼だが、よく見ると海藻( Dulse)が入っているのが見える。 海藻を食べるのは極東アジアの人たちだけ、と信じている日本人は多いけれど、島国だけあって、当然のことながらブリテン諸島には海藻食…

Mornington Crescent モーニントンクレセントな日々

Station tiling | Flickr - Photo Sharing! Mornington Crescent「モーニントンクレセント」という、なんと言っていいのかわからない、そしてそれなのにやたらイギリスっぽいゲームがある。1978年に初めてラジオ番組に現れたというから私たちの世代であ…

薬屋さんのソース

Worcestershire sauce | Flickr - Photo Sharing! イギリス発の食品には「薬屋」が関係しているものが多くある。 日本では「ウスターソース」と呼ばれているウスタシャーソースもまた、1830年代に薬屋が調合したものだ。 精度の高い秤がある薬屋は、きっ…

The Stinky Cheeseman and Other Fairly Stupid Tales

The Stinky Cheese Man: And Other Fairly Stupid Tales (Caldecott Honor Book) 作者: Jon Scieszka,Lane Smith 出版社/メーカー: Viking Books for Young Readers 発売日: 1992/10/01 メディア: ハードカバー 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブロ…

カスタードの秘密

Great British Brands - Bird's Custard | Flickr - Photo Sharing! カスタードの作り方は小学生ぐらいの頃に教わった気がする。 卵黄、ミルク、砂糖をゆっくりと練り上げて作る。 しかし、イギリスで「カスタード」といえば、卵を使わずコーンスターチ(こ…

気付け薬のにおい

pharmacy at blists hill | Flickr - Photo Sharing! 19世紀を舞台にした映画などを見ると気絶した女性の鼻のあたりにガラスの小瓶を動かしているシーンを目にすることがよくある。Smelling salts--いわゆる気付け薬だ。 かなりロマンチックなイメージのあ…

永遠の、薬

Apothecary Hall - National Botanic Garden of Wales | Flickr - Photo Sharing! 西洋医学、東洋医学という言葉はあたかも西洋の医学がずっと現代のもののような印象を与えるけれど、西洋の医学もかつては迷信に近いようなものだった、ということは多少こち…

運動会

20070717_0012 | Flickr - Photo Sharing! 6月の終わり頃上の子の学校で運動会が開かれた。 日本の小学校の運動会に初めて行った時、夫は矢継ぎ早に色々と質問を投げかけてくれたものだったけれど、なるほどこちらに来たときにはSports Dayと運動会は全く似…

小学校の制服の話

Girls' School Uniforms | School Dresses | Kids | M&S イギリスの公立小学校は基本的に制服がある。といっても学校ごとにデザインが決まっているわけではなく、色と形が指定されているのだ。 「男子。赤のポロシャツ、グレーのスエットシャツ。黒のズボン…

ニコラス・ウィントン氏 追悼

画像は Nicholas Winton's children: The Czech Jews rescued by 'British Schindler' - BBC Newsから。 ほぼ一年ほど前になるか、ニコラス・ウィントン氏に関するエントリーを書いた。29歳の若さで669人のユダヤ人の子供をナチス・ドイツの強制収容所…

必ずしもキリスト教国ではない、イギリス

"John Sentamu" by York Minster - Flickr. Licensed under CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons BBCから「イギリスはまだキリスト教国か」という記事が出た。 別に驚くほどのこともなく、キリスト教の力はヨーロッパではどんどん衰退していっている。アメリ…

『三びきのヤギのがらがらどん』の「どん」

最近とみに英語での発話が出るようになった下の子が、夕食の席で「悪いヤギがいて」「橋の下にひとがいて」「わあってこわかった」、と言う。 一体それはなんだ、と夫は首をひねっていたけれど、いくら羊だのヤギだのがうろうろしているこの近辺でも、ヤギが…

テリー・プラチェット

魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち 作者: テリープラチェット,Terry Pratchett,冨永星 出版社/メーカー: あすなろ書房 発売日: 2006/10 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る 一体何を言ってよいのかわからないまま…

イギリスの母の日は3月にある(そしてそれはもうすぐだ)

Mothering Sunday. | Flickr - Photo Sharing! イギリスの母の日は5月ではなく3月だ。母の日のカードも、当然この時期に売り出される。 この日には親鳥とひな鳥のモチーフのカードが贈られたり、シムネル・ケーキと呼ばれるケーキを食べたり、といったお祝…

Wreck This Journalー紙でなくてはならない、本

Wreck This Journal 作者: Keri Smith 出版社/メーカー: Perigee Trade 発売日: 2007/06/05 メディア: ペーパーバック 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (1件) を見る 周期的に子供が夢中になってどこへ行くにも持って歩く本がある。Wreck This…

イギリスでおうちごはん

イギリスで生活をしていても、食べたくなるのがなじんだ味。和食材は、一昔前とは比べ物にならないほど普通のスーパーにさえ入ってきたけれど、それでも、やはり来たばかりの人が「??」となる食材はそこそこあるかも。 洋食材であっても名前が知っている物…

『異世界食堂』と『信長のシェフ』とイギリスの食事ってまずいんでしょう?という質問

Fish 'n' chips at the Severnshed イギリスに住んでいると必ず日本の人から聞かれる質問。「イギリスの食事ってまずいんでしょう?」 それに対する答えは決まっていて「まずくはないと思います。外食は高いですが。」 そして、それからなんとなく困ったなあ…

パンケーキの火曜日 Shrove Tuesday

告解の火曜日である。明日、灰の水曜日からは四旬節となり、イースターまで贅沢を慎むことになるので、その前に生クリームや卵といった贅沢品を使い尽くすという行事。 イギリスのパンケーキはアメリカのパンケーキや日本のホットケーキよりもずっとクレープ…

In the Closed Room 『閉め切られた部屋で』

Ringlet Girl & Doll 1 | Flickr In the Closed Roomは『秘密の花園』を書いたフランセス・ホジソン・バーネットのノヴェラである。幽霊譚。 ワーキングクラスで仲の良い両親と共にコニーアイランドの狭いアパートに暮らしている7歳のジュディはある夏、家…

不法移民・クマのパディントン

くまのパディントン - A Bear Called Paddington 【講談社英語文庫】 作者: マイケルボンド,ベギーフォーナム 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル 発売日: 1999/12/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 映画、 Paddingtonを見て来…

Dance to Your Daddy (パパにあわせて踊ってごらん)

Dance To Your Daddy - YouTube アイルランドやスコットランドの民謡に比べてイングランドの民謡は存在感が薄い。19世紀から何度もリバイバルがあったにもかかわらず。モダンなアレンジがあることもあまり知られていないのではないかと時々思う。 でも、イン…