日本ではあまり耳にしないクリスマスの曲たち 7曲
クリスマス関連その2。
もちろん、町はクリスマスソングで満ち満ちる訳だけれど、日本とやや違うのは、聖歌、キャロルがしっかり存在感を持っているということだろうか。
ということで、結構こちらではポピュラーであるにも関わらず、日本ではあまり親しまれていないクリスマス聖歌の類いをちょっと集めてみた。私の趣味がもろに出ているという話もあるけれど、普通にイギリスで生活しているとこの辺りはどこかで聞く機会があるんじゃないかと。
1。The Virgin Mary had a Baby Boy
イギリスにおけるカリブ移民の存在感をしっかりと示しているこれ。1944年にイギリスへ移民として入って来たエドリック・コナーのWest Indian Spiritual and Folk Tunes(1945)で紹介されたことで知られるようになった。
のりの良いテンポといかにもカリビアンなメロディライン。
The Virgin Mary had a Baby Boy - Happy Gospel ...
2. The Zither Carol
THE ZITHER CAROL.wmv - YouTube
もとはチェコ民謡。1958年マルコム・サージェントが英詞をつけてから広まった。こちらも軽いリズムがかわいらしく、子供が歌っているとちょっと目が細くなる。
King's College Cambridge 2010 #8 Away in a ..
19世紀末にイギリスで詩がつけられ、今でもクリスマスの歌といえば1、2を争う人気。
4.Coventry Carol
Coventry Carol - Westminster Cathedral Choir - YouTube
突然非常に古くなって16世紀。伝統的なイギリスのキャロル。
5. God Rest Ye Merry Gentlemen
God Rest Ye Merry Gentlemen - YouTube
19世紀中葉に収集された民謡集に入っている、とのことだけれど、音楽そのものは15世紀の教会音楽に対する一つの応答、とのことなので、歴史は古い。
6. I saw Three Ships
King's College Cambridge 2010 #14 I Saw Three ...
古くは17世紀に印刷された記録が残っているということで、こちらも古いキャロル。
7. The Twelve Days of Christmas
Twelve Days of Christmas - Hayley Westenra ...
クリスマスは基本的には1月6日の顕現日まで続く。(そう、クリスマスツリーは、日本だったら松の内はずっと飾っておくものなのである。日本にいた頃には結構家を訪れる人に驚かれたものだけれど。)実に12日間の祝祭。そしてその1日ごとに恋人がプレゼントをくれる、という歌。18世紀にはすでに印刷された記録が。
しかし、もらうプレゼントがなんというか「これ・・・もらって嬉しいか?」というものが多いのと、この時期、プレゼントには皆頭を悩ませたりがっかりしたり、正直困ったりすることが多いこともあり、やたらパロディが作られているキャロルでもある。
この歌のだんだん複雑になって行く性質を使って面白いメドレーを作ってしまったインディアナ大学発のアカペラグループ Straight No Chaser のTwelve Days mixはこちら。
The 12 Days of Christmas Live - YouTube
と、まあ、こんな感じで、他にももちろんいくつもあるのだけれど、Wham!のLast Christmasを聞くよりは個人的には、こちらの方が、「あークリスマスだなあ」と思う。
ちなみに、ごく個人的にクリスマスソングのアルバムで好きなのが下。アカペラでしっとりと落ち着いている。
Silent Night - A Festive Collection Of Christmas Carols
- アーティスト: Vocal Manoeuvres
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