気付け薬のにおい

 

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pharmacy at blists hill | Flickr - Photo Sharing!

19世紀を舞台にした映画などを見ると気絶した女性の鼻のあたりにガラスの小瓶を動かしているシーンを目にすることがよくある。Smelling salts--いわゆる気付け薬だ。

 

かなりロマンチックなイメージのある薬ではあるけれど、その原材料は主にアンモニアと酢だ。ということで匂いは大概想像がつく。ひどい匂いを隠すために上からエッセンシャルオイルをかけたりもしたようだけれど、トイレが臭いときに芳香剤をいくらまいても良い匂いになるわけでもないのと同様、たいしてましになったとは思えない。

 

そういうわけで、これから映画や時代劇で女性が倒れ、気付け薬をかがされているシーンを見るときには「ああいう感じの匂いを鼻の下にもってこられているんだな」と思うと良い。悲劇的なシーンだったらよけいに悲しさが増しそうな気がする。