薬屋さんのソース
Worcestershire sauce | Flickr - Photo Sharing!
イギリス発の食品には「薬屋」が関係しているものが多くある。
日本では「ウスターソース」と呼ばれているウスタシャーソースもまた、1830年代に薬屋が調合したものだ。
精度の高い秤がある薬屋は、きっちりとはかられたレシピを作り出すのに適していた、という要素もあるし、まだまだ化学薬品に頼らずハーブベースの薬を調合していた(そして、なんら免許を必要ともしなかった)薬屋には、普通の家庭にはないスパイス類がそろっていた、という要素もあるのだろう。
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というわけで、ベンガルで食べたカレーの味をイギリスで作り上げたい、と思ったサンズ卿が、地元の薬屋に打診したのは、当時の人々にとっては必ずしも不思議ではないことだったのだろう。
ちなみに、ウスターソースもまた、日本とイギリスで味が違うもので、リーペリンのものは好きなのだが、時々無性ににほんのものが恋しくなる。特にお好み焼きを食べているときにね。