Thing Explainer

 

Thing Explainer: Complicated Stuff in Simple Words

Thing Explainer: Complicated Stuff in Simple Words

 

上の子供にサンタさんから送られた本。

これが、どんな本なのか、私は知らなかったのだけれど、上の子が夢中になって色々と説明してくれた。様々な科学的な概念や知識を「英語で最もよく使われる1000語のみを用いて」図解説明した本なのだ。

 

1000語、というのはとてつもなく限られた語数だ。英語を教えたことがある人だったらわかると思うけれど、1000語程度の語彙の人にそこそこ複雑な内容を持った本を英語で読ませるのは結構しんどい。そして、この本はそれに成功している。

 

とりあえずは前書き("Page before the book starts")から、コンセプト説明を引用してみよう。

 

This is a book of pictures and simple words. Each page explains how something important or interesting works, using only the ten hundred words in our language that people use the most.

 

気づいただろうか。「1000語」はOne thousands wordsではなく、"ten hundred words"と表現されている。thousandは最も使用頻度が高い1000語から漏れてしまうのだ。

 

これは、科学の本としては飛躍的に面白い。

たとえば、マグマ、だとか、宇宙衛星、だとか、太陽系、だとか電池、だとか、そういった用語が軒並み禁じ手になるわけだ。 

 

説明はわかりやすい。そして、「あれ、これは専門用語でなんていうんだっけ?」と頭を悩ませるのも楽しい。

 

著者は昨年10月に紹介した本、What If? : Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions の著者。

上の子は真面目な顔で「サンタのプレゼントのほうが、ママとパパのプレゼントよりもずっと良かったよ、今年は。」と宣言した。

 

・・・そうか。ちょっと複雑な気分だよ、かあさんは。