テリー・プラチェット

魔女になりたいティファニーと奇妙な仲間たち 作者: テリープラチェット,Terry Pratchett,冨永星 出版社/メーカー: あすなろ書房 発売日: 2006/10 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る 一体何を言ってよいのかわからないまま…

イギリスの母の日は3月にある(そしてそれはもうすぐだ)

Mothering Sunday. | Flickr - Photo Sharing! イギリスの母の日は5月ではなく3月だ。母の日のカードも、当然この時期に売り出される。 この日には親鳥とひな鳥のモチーフのカードが贈られたり、シムネル・ケーキと呼ばれるケーキを食べたり、といったお祝…

Wreck This Journalー紙でなくてはならない、本

Wreck This Journal 作者: Keri Smith 出版社/メーカー: Perigee Trade 発売日: 2007/06/05 メディア: ペーパーバック 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (1件) を見る 周期的に子供が夢中になってどこへ行くにも持って歩く本がある。Wreck This…

イギリスでおうちごはん

イギリスで生活をしていても、食べたくなるのがなじんだ味。和食材は、一昔前とは比べ物にならないほど普通のスーパーにさえ入ってきたけれど、それでも、やはり来たばかりの人が「??」となる食材はそこそこあるかも。 洋食材であっても名前が知っている物…

『異世界食堂』と『信長のシェフ』とイギリスの食事ってまずいんでしょう?という質問

Fish 'n' chips at the Severnshed イギリスに住んでいると必ず日本の人から聞かれる質問。「イギリスの食事ってまずいんでしょう?」 それに対する答えは決まっていて「まずくはないと思います。外食は高いですが。」 そして、それからなんとなく困ったなあ…

パンケーキの火曜日 Shrove Tuesday

告解の火曜日である。明日、灰の水曜日からは四旬節となり、イースターまで贅沢を慎むことになるので、その前に生クリームや卵といった贅沢品を使い尽くすという行事。 イギリスのパンケーキはアメリカのパンケーキや日本のホットケーキよりもずっとクレープ…

In the Closed Room 『閉め切られた部屋で』

Ringlet Girl & Doll 1 | Flickr In the Closed Roomは『秘密の花園』を書いたフランセス・ホジソン・バーネットのノヴェラである。幽霊譚。 ワーキングクラスで仲の良い両親と共にコニーアイランドの狭いアパートに暮らしている7歳のジュディはある夏、家…

不法移民・クマのパディントン

くまのパディントン - A Bear Called Paddington 【講談社英語文庫】 作者: マイケルボンド,ベギーフォーナム 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル 発売日: 1999/12/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 映画、 Paddingtonを見て来…

Dance to Your Daddy (パパにあわせて踊ってごらん)

Dance To Your Daddy - YouTube アイルランドやスコットランドの民謡に比べてイングランドの民謡は存在感が薄い。19世紀から何度もリバイバルがあったにもかかわらず。モダンなアレンジがあることもあまり知られていないのではないかと時々思う。 でも、イン…

The Dawn of a Tomorrow『秘密の花園』の作者の大人向けノヴェラ

The Dawn of a To-morrow (English Edition) 作者: Frances Hodgson Burnett 発売日: 2012/05/17 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 『秘密の花園』『小公女』『小公子』といった児童向けの作品群で知られるフランセス・ホジソン・バーネットだ…

秘密の花園ーいるはずのないメイド

Bluebell woods | Flickr 『秘密の花園』の原著であるThe Secret Gardenをちょっと理由があって再読した。 大人になってから読むのは二度目。 最 初に読み返したのは前にイギリスに住んでいた時期だったのだが、その時はあまりにも差別的なインドの描かれ方…

帽子なしでイルクリー・モアを歩く(つまりはヨークシャーの州歌のはなし)

Evening Light on Ilkley Moor | Flickr ヨークシャーの民謡に Ilkley Moor Baht'At というのがある。もう、字面を見ただけでは一体何のことだか訳が分からないと思うのだが、現代英語に直すと "Ilkley Moor But Hat"ーつまり「帽子なしでイルクリーモア」と…

Burns Night

Bagpipes at Sunset in Afghanistan | Flickr この日曜日は詩人、18世紀スコットランドの詩人ロバート・バーンズの誕生日を祝う、バーンズナイトである。この日はスコットランド名産のハギスを食べ、スコッチウィスキーを味わい、バーンズの詩を歌ったり、…

『英国メイドマーガレットの回想』他

英国メイド マーガレットの回想 作者: マーガレット・パウエル,村上リコ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2011/12/22 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (7件) を見る 図説 英国メイドの日常 (ふくろうの本/世界の文化…

浮世絵師が主人公の漫画『ひらひら』

ひらひら 国芳一門浮世譚 作者: 岡田屋鉄蔵 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2011/11/29 メディア: コミック 購入: 5人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (24件) を見る ブログの趣旨から外れるので紹介するかどうか随分迷っていた漫画ですが、これ、…

Heath Robinson Contraptions イギリスのピタゴラ装置

Contraptions 作者: Heath Robinson,Geoffrey C. Beare 出版社/メーカー: Gerald Duckworth & Co Ltd 発売日: 2007/07/12 メディア: ハードカバー 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る ヒース・ロビンソンは1872年生まれのイギリスのイラス…

_The Book with No Pictures_アメリカ人俳優B J Novakが書いた「絵のない絵本」

The Book with No Pictures 作者: B.J. Novak 出版社/メーカー: Dial 発売日: 2014/09/30 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る 絵のない絵本・・・といってもアンデルセンではない。本当に絵がない、そして、端的に言えばとにかく読み聞かせ…

Chris Riddellの文学パロディ児童小説 Goth Girl and the Ghost of a Mouse

Goth Girl: and the Ghost of a Mouse (Goth Girl 1) 作者: Chris Riddell 出版社/メーカー: Macmillan Children's Books 発売日: 2013/09/12 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る 通常の本だったらKindleで読んでもかまわないと思うのだけれ…

クリスマスの終わり

Photo by Wonderlane 正月はたいしたイベントではないイギリスでは1月の2日にもなれば、すでにどこもかしこも通常営業である。 が、実はクリスマスはまだ続いている。 12月25日には早々にツリーが片付けられ、しめ縄が飾られる日本にいた頃にはしばし…

日本ではあまり耳にしないクリスマスの曲たち 7曲

クリスマス関連その2。 もちろん、町はクリスマスソングで満ち満ちる訳だけれど、日本とやや違うのは、聖歌、キャロルがしっかり存在感を持っているということだろうか。 ということで、結構こちらではポピュラーであるにも関わらず、日本ではあまり親しま…

クリスマス狂想曲

Flickr: ahenobarbus' Photostream クリスマスが近い。 その焦燥感と落ち着かない感じ、はおそらく日本にいるとよくわからない。 クリスマスに向けていかに早くから準備が始められているかも、多分、想像を絶するのではないかと思う。 12月の頭、クリスマス…

鏡の家の恋人ーワーズワース

ヴィクトリアン・ローズ・テーラー28 宝石箱のひみつの鍵 集英社コバルト文庫 作者: 青木祐子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/04/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る コバルト文庫を開けてワーズワースの伝記をもとにした小説にぶちあ…

ブリテン諸島史、イギリス文学漫画リスト

ブリテン諸島を舞台とした漫画をちょっと集めてみた。 自分用の備忘録。これから出会う度に増やしていきます。 とりあえず今回はあまりにもパラレルワールドっぽいもの、どうみてもイギリスなのだけれど架空の国の名前をあててあるものは外しました。 いわゆ…

Cinderella stampーシンデレラ切手の奥深い世界

おそらく昔、パジェントの調査を始めた頃から何度もであっているはずなのだが、今回ブラッドフォードパジェントについて本格的に調べ始めるまで気づかなかった小さな切手。どう見ても郵便切手ではないのだけれど、切手としか呼びようのないこれについて。 こ…

ゲリラ・ガーデニングとその功罪

イギリスはガーデニングの国だと言われる。日本でしばしば言われる「イギリス風」ガーデンがどの程度イギリス風なのかはとりあえず横においておいて、今日はゲリラ・ガーデニングの話。 ゲリラ・ガーデニング。日本語ではあまりなじみがないかもしれない。私…

Sally Heathcote: Suffragette 婦人参政権運動に参加した女性たち

Picture from Mary Talbot's website. 漫画を勧められた。Sally Heathcote: Suffragetteという作品で文字通りサリーという名前のワーキングクラスの女性が婦人参政権運動に関わって行くその人生を描いた作品。実に3人の共作になる。Mary Talbotがリサーチを…

The Bloomsbury Cookbook

The Bloomsbury Cookbook: Recipes for Life, Love and Art 作者: Jans Ondaatje Rolls 出版社/メーカー: Thames & Hudson 発売日: 2014/04/22 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る 研究書ではない。普通の料理本ともちょっと違う。かならず…

アナと雪の女王と引きこもること。

『アナと雪の女王』(原題Frozen)について少し。 もう既に日本のブームは終わっているだろうし、こちらでのブームもずいぶん前だったのだが、何せ子供映画は息が長い。クリスマス商戦が始まった今、町を歩いていると否応なく微笑みかけてくるエルサとアナを…

『マッサン』スコットランド、そしてエリー

スコットランド独立関連のニュースが静まった頃、(おそらくそれを意識してこのタイミングではあるのだろうけれど)日本では初めての外国人ヒロインを起用しての朝ドラ『マッサン』が始まった。日本のウィスキーについては家人が仕事をしていたこともあって…

明くる朝 (The Morning After)

スコットランド独立が否決された。 というわけで写真は我が家の本日の夕食。 缶詰なのが惜しいと言えば惜しいけれど、スコットランド料理のハギス、そしてお茶請けにスコットランド名物のタノックのティーケーキである。後者は「独立が達成されたらイングラ…